カメラといえばデジタルを思い浮かべる方が多いかと思いますが、最近ではレトロでどこか懐かしさを感じられるフィルムカメラが再び注目されつつあります。
「OLYMPUS TRIP 35(オリンパス トリップ 35)」をSMSで知り、一目惚れで購入しました。
まさか自分とは無縁だと思っていたフィルムカメラを購入する日が来るとは。
いや、もう可愛いんですよ。笑
しかし可愛いだけではないことをレビューにまとめてみましたので、是非この記事でそしてフィルムカメラ沼にハマってください。笑
OLYMPUS TRIP 35(オリンパス トリップ 35)ってどんなカメラ?
それでは、今回の主役であるOLYMPUS TRIP 35について説明していきます。
発売開始は1968年
簡単な操作で使いやすく1980年代後半ごろまで製造されるほどの大ヒットとなりました。
そして今でも評価され続けているとってもすごいカメラなんです!
安価で購入しやすい
現在はもう製造が行われていないため、まず新品は存在しないでしょう。
中古カメラ取扱店やフリマサイト・オークションでの販売価格としては5,000円〜30,000円程度の商品をよく目にします。
しかし、ここで注意していただきたいのはジャンク品。
ジャンク品とは、本来の製品としての利用価値が失われているものを指します。
ご自身で修理やクリーニングができない場合は、動作確認済みのカメラを探すことが重要。
ちなみにわたしはメルカリで購入しました!
かなり慎重に購入した甲斐がありました!
メルカリの出品者さんの中には、カメラを専門的に取り扱っている方もいらっしゃるので、そういう方を見極めて購入すればかなりリスクは抑えられると思います。
コンパクトで持ち運びしやすい
サイズ感としてはiphoneくらい。
デメリットとしては、普通に重たいです。
ただ、コンパクトカメラというだけあり、ストラップで首からぶら下げてもバッグの中に入れていても邪魔にはならず、おしゃれでテンションが上がります。
自分好みにボディの色をカスタマイズできる
デフォルトはこちら。
レトロ感があり、このままでもかなり可愛い。
長年愛されている理由として、使う人を選ばないこのフォルムにも関係があるのかもしれません。
張り替え用の革を販売しているサイトや、購入時に貼り替えサービスをしてくれるショップもあり、自分好みに着せ替えができるので愛着が湧いてきます。
電池交換の必要がない
レンズまわりのキラキラとした透明な部分「セレン光電池」が、電池の役目を果たしてくれるため電池を交換する必要がありません。
いざ撮影したい時に電池切れ!という心配がないので非常にありがたいです。
この技術が1968年から存在していたのか…
また、セレン光電池は電池の役目を果たしているだけでなく、取り込む光の量によってシャッタースピードや絞り値を調節してくれるとっってもありがたい存在でもあります。
ブラウンの革に貼り替えました!可愛い
撮影に失敗しにくい
フィルムカメラは撮影をしてから写真を現像するまで、どのような写真が撮れているかわからないのが一般的です。
いざ写真を現像したら白飛びしていた、暗すぎて何を撮ったか分からない写真だった、など悲しい思いをしたことはありませんか?
トリップ35はセレン光電池が光の量でシャッタースピード・絞り値を調整してくれるので、露出不足の場合にはシャッターが切れないようにロックがかかり「赤ベロ」という警告マークが表示されます。
それにより撮影ミスを減らすことができ、限りのあるフィルムも大切にできる親切な機能が備わっているのです。
購入時は「赤ベロ」が正常に機能する商品であるかどうかも要チェック!
だから「あ、撮りたい!」と思った時に赤ベロが出たときはめっちゃ悔しい(笑)
trip 35自体にフラッシュ機能は無いので、ISO感度を調整するかストロボを購入して撮影するかになります。
丈夫で壊れにくく、高性能のレンズ
1968年から販売開始となり、製造されなくなった今でも50年近く愛され続けているカメラです。
写真映りの素晴らしさはもちろん、カメラ自体がとても丈夫で壊れにくいことも高く評価されています。
高性能を維持したまま、何年も何十年も頑張っているカメラなので大切に扱えばこの先もずっと心強い相棒でいてくれるに違いありません。
「OLYMPUS TRIP 35」を購入するときに注意したいこと
今回の「OLYMPUS TRIP 35」に限らず中古カメラを購入する際は、販売者さんから得られる情報を明確に確認することが必要になります。
慎重に、慎重に検討しましようね!
カメラの外観と傷の程度
「自分がどこまでの範囲内なら許せるか」を明確にしておくことが重要です。
50年程前のカメラですので、まず新品は入手困難と言っていいでしょう。
販売者にしっかりと問い合わせをして、不明瞭な箇所がないように確認することをお勧めします。
露出計(赤ベロ)の作動
露出不足の場合にシャッターにロックをかけて撮影できないようにする「赤ベロ」機能が使えないカメラも中には出品されています。
露出計が使用できない分、若干安く購入もできますし気にされない方なら構いませんが、フィルムカメラ初心者さんは露出計は作動確認済みの購入を強くおすすめします。
- 「赤ベロ」OK
- 露出計OK
などと書いてあります。
モルト張替えの有無
モルトは黒いスポンジのような素材で遮光や緩衝材の役目をしており、フィルムが感光するのを防止する役目を担っています。
購入する際は「モルト交換済み」などと書いてある商品を選べば、購入初期の段階で自分で貼り替える必要がありません。
レンズの状態
日本は湿度が高いので、レンズ内部にもカビが発生してしまう可能性があります。
- レンズ内部にカビが発生していないか
- くもりが無いか
- 目立つ傷以外にも、拭き傷の有無
一般の出品者からだけでなく、カメラを専門に扱っている出品者の中にもレンズのカビや傷をそのままに販売している場合も否定できないので、気になった点はしっかりと質問しておくと安心です。
レンズの状態によっては写真の写りに影響が出る場合もあるので、注意してください!
TRIP35の購入にあたって追加で揃えたいモノ
せっかく購入したのですから、大切に長く使いたいですよね!
しかも製造は終了しており、替えの部品やカメラ専門店での修理は高額になる可能性があります。
レンズプロテクター
OLYMPUS TRIP 35に合うレンズプロテクターのサイズは43.5mmです。
トリップ35はレンズの取り外しや交換ができないカメラなので、万が一に備えてレンズフィルターの装着をおすすめします。
なんとかぴったりなのが売っててよかった
カメラストラップ
首にかけるネックストラップでも手首にはめるハンドストラップでもどちらも似合います。
- 落として破損・故障を防ぐ安全のため
- カメラの防犯対策のため
- 撮りたいと思った時にすぐに撮れるため
わたしがTRIP35に愛用しているカメラストラップはこちら。
下の記事でその他にもカメラストラップを多数ご紹介していますので、宜しければご参考にされてください
カメラケース・カメラバッグ
トリップ35はバッグに忍ばせておいても邪魔にならないサイズなので、せっかくなら素敵なカメラケースで守りましょう。
「OLYMPUS TRIP 35」とは?実際に使ってみた感想とその魅力まとめ
50年程も前のカメラが、今もなお大切に愛され続けているって本当に素敵なことですよね。
最近では特に若者を中心にフィルムライクが流行りつつあるようで、携帯で撮影した写真をアプリでレトロ感溢れるテイストにレタッチして、デジタルでフィルムを再現することも増えてきたように感じます。
これまでずっと使われてきた定番メーカーの定番フィルムでさえ廃盤になったり、価格が高騰したりと衰退していくようにみえるフィルムカメラ業界。
デジタルでアナログを表現すると新しい写真の表現を発見でき、自分の勉強にもなるのでとても楽しいですが、
限られた枚数で1枚1枚大切に撮影して、しかも現像するまでどんな写真に仕上がるか分からないワクワク感を、ぜひ味わってみませんか?